足るを知る日々

本当に大切なものを見極めて生きていきたい

ほんものの生活力を手に入れたい

禅の思想に惹かれて、あれこれ本を読んでいます。

 

 

 
今回はこちらの本を読みました。
 
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「雑巾がけ」から始まる
禅が教えるほんものの生活力
有馬頼底
 
8歳から修行の道に入った偉い偉いお坊さんの本ですが、内容は禅寺の衣食住にまつわるお話。
私たちの日常生活に応用できることがたくさん載っています。
 
経をそらんじたり、坐禅を組んだりするよりも、日々の暮らしに真正面から取り組むことが何よりの修行、とするのが禅なのです。
掃除はもちろん、料理を作り、食事をし、後片付けをして、風呂に入り、睡眠をとる。
そういう当たり前の生活を「正しく行う」なかで、人としてのより豊かな心や生きる力を育んでいく。
禅には、そうした生活力を鍛え、自らに磨きをかけるための智慧が凝縮されています。
上記の言葉に代表されるように、
禅寺での鍋は3つのみ(ご飯を炊く鍋、汁を作る鍋、おかずを作る鍋)とか、手ぬぐい一本と湯三杯のみで行う入浴方法など、ハードルが高そうだけど、日常にも参考になることが紹介されています。
 
この文章で最もハッとしたのはこちらの言葉。
炊事や家事はクリエイティブな仕事ではないと思われがちでした。
けれど、それは大きな思い違いです。
自分や家族が心地よく過ごせる毎日を作り上げる、これほどクリエイティブな仕事があるでしょうか。
 
毎日炊事や家事をしていると、マンネリしたり、義務感や、やらされている感じがあったり、嫌々こなしていることもあります。
自分や家族のために前向きに日々の家事に取り組んでいきたいと思いました。